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VIVOの持続可能性への未来図

VIVOの持続可能性への未来図

2020年9月29日

VIVO SUSTAINABILITY VISION
VIVOの持続可能性への未来図

環境活動家兼、優秀なビジネスリーダーで、Vivobarefoot のサステナビリティ部門の新責任者 エマ・フォスター・ゲーリングより、Vivo の将来へのビジョンと、より持続可能なビジネスの未来への道のりについての見解を以下に紹介します。

"Vivobarefootチームの一員になることは、モノを作る会社が人々と地球の健康を向上させるためだけの製品を作るために、大胆かつ迅速な行動を取ることができるのだということを示す素晴らしい機会を与えられたと思っています。

世の中には、真に持続可能(サステナブル)であることの意味を知っている、と主張する人がたくさんいます。今日この言葉は、地球にとって良いもの、または少なくとも「悪くないもの」であることをほのめかすために広く使われています。

本来なら持続可能な製品とは、地球にプラスの影響を与えるものであり、持続可能なビジネスとは、すべての行動の中心に人と地球があるべきはずです。そうであれば、まだそれを完全に成し遂げた人はいません。しかし、そこに到達するために全力を尽くしている企業はたくさんあります。"

私たちのビジョン


"Vivobarefoot は、人と自然を再び結びつけることにこだわっています。持続可能性とは、健全な生態系と人々の健康をDNAレベルにまで組み込むことです。

つまり、単に地球への負荷を減らすだけではなく、実際に地球上で生命が繁栄できるようにすることです。Vivobarefootでは、人々が生き生きと健康に暮らせるように啓蒙するコミュニティを育てています。

しかし現在のところ、Vivobarefootも他のシューズブランドと同じように、靴を作るために地球から資源を調達し、製品は完全にリサイクルできず、埋め立てられた使用済みの靴が土壌を汚染する可能性があり、有害物質を扱う製造行程を含んでいる、という事実からは完全に脱却できていません。このような状況を改善し、靴業界にもその改善の可能性を示すことがVivobarefootの公約です。

これまでに、VVagonイベントや20回以上のスイムランレースの開催、オンラインやソーシャルコンテンツでの情報配信、ヘルシーリビング・アンバサダーの起用など、100万人以上の人々がVivobarefootの持続可能性への倫理観に賛同してくださいました;世界中に持続可能性を支持する熱心な人々によるコミュニティが育ってきたのです。このようなコミュニティは、私たちにとって共に未来を築くことができる大きな希望となっています。

 

 

人々も地球も健康を損なっていることは明らかです。私たちの体と生態系を改善するために、いますぐに行動を起こさなければなりません。Vivobarefootは2021年までに、100%持続可能な素材に移行することを目標に掲げています。それは、つまりどういう意味なのでしょうか?そして私たちが地球上で真に繁栄することに役立つのでしょうか?


それはVivobarefootにとって、リサイクル素材、天然素材、または生合成素材を使用した製品へ移行する、ということです。私たちは未使用の石油をベースにした素材を使用しないことを目指します。そして、これまでの化石燃料産業の誤った情報が世間の議論を遮り、その結果人々の営みが生態系を破壊してきたことに異議を唱える、私たちの明確な姿勢を示すものでもあります。

 

 

 

この公約により、Vivobarefootとすべてのサプライチェーンパートナーは、製品の設計と素材自体の製造方法を一から再考することが求められます。また同時に大きな利益率を諦めることを意味します。− 代替素材は余分にコストがかかるためです。

消費者が、よりサステナブルな素材を使用したブランドの製品を購入し続ければ、それらが市場でも人気となり、最終的には製品のコストを下げることができます。しかし、日和見主義者たちはいまだに「サステナブル」な素材をプレミアム価格で販売し、誤ったラベルを貼り付けています;気候と生態系の危機について配慮していないのです。企業が「サステナブル」という言葉を利用して、ロシアンルーレットをすることを政府が止めるまでは、この状況は変わらないでしょう。ブランドは消費者を「グリーンウォッシュ」(上辺だけ環境配慮をしているように装おうこと)し続けることができるでしょう。


「持続可能な素材」


ではVivobarefootにとって「持続可能な素材」とは何を意味するのか、深く掘り下げて見ていきましょう。

何よりもまず第一に、Vivobarefootは「ベアフットシューズを作ることがサステイナブルな靴作りである」と考えています。「less is more(少ないほど豊かである)」のデザインアプローチは、ミニマリズムと構造、そして機能性を常に第一に考えています。




Vivobarefootは未使用の石油由来素材を段階的に廃止していくため、今後使用する素材は以下のいずれかになります;

  1. NATURAL (自然素材)- 植物、動物、または土を由来としています。化学物質の必要性を減らし、簡単にリサイクルできるという有用な物理的特性を持つ再生可能素材から作られています。麻、綿、ウール、シルク、レザー、テンセル、ゴムなどがあります。

  2. RECYCLED(再生素材)- 素材を再利用することで、地球上から新しい資源を採取する必要性を減らし、自然を保護することができます。また新しい素材を作るために必要な製造負荷も軽減されます。海洋プラスチックはこの原料として最適です。

  3. BIOSYNTHETIC (生化学素材)- 化石燃料産業を支えている石油由来の素材に代わる再生可能な素材です。Vivobarefootでは現在、藻類やトウモロコシを原料とした素材を使用しています。

これらの素材にはまだ多くの問題があります。合成繊維(トウモロコシから作られたものであっても)を使用する場合、製造工程において避ける必要性がある化学物質が無数にあり、また素材をリサイクルするにはまだ多くの課題があります。

過度に集約された畜産業が、地球に壊滅的な影響を与えていることは否定できません。Vivobarefootはこれに猛烈に反対し、放牧牛のWild Hideレザーのみを使用することを目指しています。

これらの皮は食肉産業の副産物として生まれます。小規模農家により放牧で飼育されている牛の皮革のみを使用しているため、革に自然な傷がついています。耐久性に優れたプラスチック製でない靴をデザインするためには、Vivobarefootにとって革は大切な素材です。これ以上プラスチックで世界を埋め尽くさないためにも、天然素材を正しく使うことは重要な要素となります。

皮のなめし加工は毒性があることでも知られています。Vivobarefootは、伝統的ななめし加工である植物由来のベジタブルタンニンなめしを使用し、クロムフリーを目指しています。

Vivobarefootのシューズを愛する人々にとって、これからエキサイティングな非レザーの天然素材の選択肢も増えていくことでしょう。

まだまだ長い道のりとは思いますが、これまでの成果の一部を以下にご紹介します;

 

現況


Vivobarefootは過去12ヶ月間で、できるだけ裸足に近い靴を作ることにより約50万人の生活を改善してきました。自然からの感覚フィードバックによって身体を強化し、総合的な健康を向上させることができました。

 

Vivobarefootはインドとナミビアでベアフットシューズ作りを中心としたコミュニティを作り上げてきました。地球から作られた真に自然な靴であり、地球に還ることを想定したデザインの靴作りです。

再生プラスチックや天然皮革、そして革新的な生合成素材を使用した靴の大半は、製造の時点での持続可能性への期待を満たすために、入手可能な最良の素材を厳選して作られており、さらにフォルムや機能性の向上に関しても、妥協しない水準を満たすようにデザインされます。

またVivobarefootは、サステナビリティへの道のりを、誰にでも明白なように根本的に透明化することも目指しています。

この会社を率いるチームは、持続可能性について賛同し、それはビジネス戦略にも反映されています。多くの企業では、これが最も難しいステップであり、ときに何年もかかることもあります。

私たちがサステナブルであるというとき、それは本社が何をするのか、ということではありません - いかにサステナブルにビジネスを運営し、いかにサプライヤーにもそれを徹底していただくか、ということなのです。周囲のすべての人がサステナブルであることを確認し、それができるように支援する必要があるのです。

Vivobarefoot はすべてのサプライヤーとのすばらしいパートナーシップを誇りに思っていますが、これを法的に求められている以上の関係にしたいと考えています。そのためには継続的により強固な方針と手順を策定し、これを推進していく必要があります。

Vivobarefootだけでなく、業界全体がやるべきことはたくさんあります。あなたはどう思いますか?ブランドがいま何をしていて、まだ何をしていないのかを語ることは、あなたにとって重要なことですか?


では次は何をするのか?

グレタ・トゥーンベリさんや デイビット・アッテンボロー氏などに代表される、世界の多くの教育者や活動家のおかげで、JWTのレポート「The New Sustainability - Regeneration」によれば、世界の消費者の64%、ミレニアル世代の91%がサステナブルかどうかでブランドを選ぶようになった* そうです。

Vivobarefootは、このコミュニティの最前線に立ちたいと考えています。

2020年には、世界で最もサステナブルで高性能な繊維のひとつであるウールを使用した製品を発表します。オーストラリアのメリノ羊の専門家であるウールマーク社とのコラボレーションにより、最高水準の品質を実現しました。

このシューズには、テンセルと呼ばれる持続可能なビスコース繊維も使用しています;有機溶剤とサステナブルに管理された森林から採取した木材パルプを使用した素材です。

靴やアパレルの品質に厳しい基準を持つ業界では、Vivobarefootは未知の領域に入ることになるでしょう。

気候と生物多様性の危機は、すでに多くの人が思っているよりもっと、はるかに悪化していることを私は知っています。政府が合法化したアマゾンの熱帯雨林の焼き畑や、下水や肥料の流入によりもはや有毒化してしまった海など、すでに大惨事になっているのです。

ビジネスが未来でも存在するための唯一の方法は、環境に悪いことを減らすことではなく、地球を再生することだと信じています。

いまVivobarefootの2023年サステナビリティ戦略の作成に取り組んでいます。それを形にし行動に移していく中で、皆さんと共有できることを楽しみにしています。.... ぜひご期待ください!"

筆者
Emma Foster-Geering (エマ・フォスター・ゲーリング)
Vivobarefootのサステナビリティ責任者
環境革命家であり、さまざまな業界で企業の持続可能性を追求し実績を上げてきたビジネスリーダー。植物や動物を第一に考え、それらを台無しにしているシステムを解体することに、人生を捧げています。

*https://www.jwtintelligence.com/trend-reports/the-new-sustainability-regeneration/

 

元の記事:https://www.vivobarefoot.com/rw/blog/september-2019/vivobarefoot-sustainability-vision

 




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