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人は厳しい自然と対峙したとき、そこから何を感受し、どう変化していくのか……。ここでは自然のなかで挑戦し続ける人たちの身体と精神にフォーカス。自然との向き合い方を見つめ直し、未来に向けて地球とどう共生していくかを探る映像作品を紹介していきます。
2019年にトリプルクランハイカーとなった河戸良佑(かわとりょうすけ)は、コロナ禍の3年を経て、2022年再びアメリカへと旅立った。アメリカのロングトレイル上ではハイカー同士、互いをニックネームで呼び合うカルチャーがある。彼のトレイルネームは「Sketch(スケッチ)」。距離を稼ぐために先を急ぐ他のハイカーたちをよそに、飄々と腰を下ろしてトレイルの雄大な風景をスケッチする彼の姿にぴったりな呼び名だ。誰もが驚嘆する偉業を成し遂げながらも「歩くことは人生よりもシンプル」と語る河戸。彼をロングトレイルへと突き動かすものは。そしてトレイルで絵を描く意味とは。
スラックライン界のパイオニア・大杉徹。2009年にスラックラインと出合い、2011年国際大会での優勝を契機にプロとなった。アメリカで開催されたワールドカップで日本人初の王座に輝くなど数々の実績を残している。いつしかそのスタイルは競技の枠を超え、心技体の探求へと移り変わっていく。「スラックラインから人生に通じるものを学んだ」と語る大杉。心と身体をリラックスさせ、無になる瞬間。そのとき世界は開く。
2021年夏、トップクライマー・一宮大介は仲間と新しい旅に出た。自然へと回帰していくこれまでにない冒険の旅だ。山に分け入り、川を遡上し、魅力的な岩を探して歩く。夜は岩陰で眠り、日が昇ると食事を用意し、ときには釣りをして次の岩を目指す。初めての場所、出合えるか分からない岩、予想外の強風、不確定要素ばかりの旅を通して、彼は何を感じ取ったのだろう。新しい旅のこと、そしてクライマーとしての現在地についてインタビューした。