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自然な足のかたち その重要性

自然な足のかたち その重要性

2022年6月10日

自然な足のかたち その重要性

人類の進化における最高傑作、それは「足」です。手と足を完全に使い分けて生活をする動物は、地球上で人類だけです。そして、それを可能にしたのは、過去も現在も私たちを支えてくれている、この「足の進化」があったからこそなのです。

足は体重を支え、進む方向をコントロールする役目をもっています。これを果たすには、土台となる足が最も幅の広い支持面(接地面)を持っている必要があります。

「自然な足」とは、母趾がかかとからまっすぐ前方に伸び、他の4本の足指から独立していること。そして足全体が幅広で力強く、バネのように弾性があることです。

左:母趾がまっすぐな、自然な足の形
右:すこし窮屈な足にみえます...

私たちの祖先が木の上から地上に降り立ち、2本足で歩くようになってから、人類の生活様式は移動を主としたものに変化しました。母趾の向きや厚み、長さ、そしてその位置は、陸上二足歩行に適応し進化したのです。そのおかげで、人類は硬く荒れた大地でも柔軟に動きまわり、かつ軽快に歩みを進めることができるようになりました。

足を使って体重の移動をコントロールするには、母趾と同様に第1中足骨(下図*1)もまっすぐであることが必要です。
そしてまっすぐ前方に伸びた母趾と第二趾が、てこの支点となり、体重を後方から前方へ移動させることができます。(下図*2)


母趾が他の足指の方向へ曲がってしまうと、重心の軌道をコントロールできなくなり、着地するときに足首が過度に内側に傾く「オーバープロネーション」が生じます。その結果、片足のバランスと体重移動の方向までも損なわれてしまうのです。

母趾が第二趾の方へ変形していると、移動に必要な力が適切に導かれず、不要な体の動きが生じます。それに対処する代償として、余分な筋肉の動きも発生してしまうのです。

特にひざの関節は、ひざを前後に曲げたり伸ばしたりする矢状面(しじょうめん)の運動に特化した関節です。左右に回転させる水平面の可動範囲は狭いにも関わらず、母趾が変形しているとひざ関節も内旋し、そこに痛みが発生するリスクがあります。



足は環境に合わせて適応することは広く知られています。特に骨がまだ完全に骨化されていない子どもの足は、「足を何で包むか」によって、その構造は大きく左右されます。中国古代の文化であるてん足は、そのいい例でしょうか…。

日常を裸足で過ごす習慣のある10代の若者に、義務的に靴を履かせる実験が行われました。その結果、わずか6週間で彼らの足にも母趾の変形を観察しました (1)。靴を履く文化のある地域では、その着用年数と足の変形は非常に深い関係性があります。つまり、足の変形は靴を履く時間に比例して、ますます顕著になります。

95%以上の赤ちゃん(そう、ほぼ全員)は自然な足を持って生まれてきます。自然な足とは、自分の意志で、開いたり握ったりできる健康的な足です。



広い前足部は体重を支え、圧力を分散します。強く柔軟でまっすぐな母趾は、アンカーのように私たちを大地とつなげます。
大人になってもこの健康的な足でいることは、人生のさまざまな場面において、私たちを支える"チカラ"になるはずです。

日常の多くの時間を裸足のように過ごしたり、適切なエクササイズをしながら、足に動く時間を与えましょう。そうすれば、私たちが本来生まれ持った自然な足の形を、ゆっくりと取り戻すことができるでしょう。

健康的な動きや生活は、私たちの足から今、 始まります。

参考文献



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