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dentalclinicの扉を開くと、そこには受付カウンターはなく 「こんにちは!」と歯科医師の金田美希さんが明るい笑顔で出迎えてくれます。いわゆる歯医者らしさを感じさせないこの空間は、美希さんが昨年開業されたmiki private dentalclinicです。
1日に最大4名までを1人ずつ丁寧に診察し、「ひたすら削る治療」ではなく「一生再発させないために全力を尽くす治療」を行うことを目標に、衛生士の岸田京さんとお二人で診療されています。
美希さんは一般的なクリニックに勤めていました。しかし使用できる材料や時間の制限があり、殺伐とした空気感の中で大切にしていた患者さんの話を聞く時間がなくなっていくジレンマを抱えるようになりました。そこで患者さんと医師のお互いが十分に話し合った上で治療を行いたいと思い、 ”自由診療”という形で開業に至りました。
美希さんの行う”自由診療”は医師が一方的に治療計画を決定し説明するカウンセリングではなく、患者さんと共に口腔内の状況を見たり、時には昔の治療歴を思い出しながら、じっくり話をする中で患者さんの想いを交えながら共に診断していく"共診断"を実施しています。
治療がスタートしてからも、ゆっくりと対話する時間を重ね、さらに共診断をしながら、患者さん自身が治療に参加しているという意識を持ってもらうことを大切にしているそうです。
患者さんに行う検査項目はたくさんありますが、美希さんが中でも重きを置いているのが”咬合器”の診査です。咬合器とは、顎の自然な動きを再現し、主に噛み合わせのバランスを診査する器具です。
美希さんは、「口腔内の健康維持において虫歯菌や歯周病菌のコントロールと同等に大切なのが、力のコントロール」だと言います。たった一本の歯の治療でも、その人の顎の動きに合わせて調整をすることが重要だといいます。
実は顎は意識していない時に動いていることが多いため、上顎の傾きや下顎の上下左右の動きを再現、そして想定することができる咬合器は、まさに患者さんごとの設計図。美希さんの治療の要となっています。
『 おやつを食べながら談笑する時間が大切です 』
歯の治療後は甘いものは控えよう…と思うものですが、美希さんは治療後に、チョコなどおやつを食べながら話しをする時間を患者さんともつのだそう!実際に食べているところを見ることが大切なポイントで、患者さんとランチに行くこともあるといいます。日常から寄り添い、患者と医師の垣根をなくすような美希さんの明るく謙虚な振る舞いが、患者さんとの信頼関係を深くしているようです。
院内シューズとして履いているのはスリッポンタイプのオパンカ。ソールの薄さと柔らかさによって、フットペダルの踏み方を微調整することができ、フェザータッチの優しい削りに一役かっています👣
1日の中で履く時間が長い診療靴と共に、オペの時は2時間座りっぱなしにもなるチェアにもこだわります。
人体工学に基づいた靴やチェアの選択は、美希さんと京さんの二人で患者さんを継続的に診る環境を維持し、自らに優しい環境を整える上で重要なのだそうです。
美希さんの息抜きは毎朝のアシュタンガヨガと、姪の紗知ちゃんと遊ぶこと。
一輪車に夢中な紗知ちゃんを見守りながら 「歯医者がいらない世界が理想」と、定期的なメンテナンスの大切さを、大人のみならず子どもたちにも伝えていきたいと美希さんは願っています。
金田 美希 : @mikiprivatedc
2009年 大阪歯科大学卒業
2011年〜2023年
京都市内歯科医院入職
2023年
ミキプライベートデンタルクリニック開院
4人兄弟の2番目。
細かい作業が大好きで得意だった幼少期。
開業医の家に生まれた私は、「器用だから歯医者継いだらいいんじゃない?」という二代目あるあるな決まり文句に乗せられ、2009年無事に歯科大を卒業。
就職した頃に教わった『自信を持って自分の家族を治療できるようになったら一人前』という言葉。
その言葉からヒントを得て『目の前の患者さんを、自分の家族や友達と思って診療すること』をモットーに日々奮闘しています。
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衛生士の岸田京さん、通称「きしこ」さんは美希さんと6年ほどの付き合いだそう。きしこさんから見た美希さんの第一印象は「女医感のない女医」だったんだとか!息のぴったりなお二人で賑やかな院内です!
writer:Mariko Hosoi
photographer:Haruo Kotera(@haruo.860)