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#013

#013

 

内なる自然を引き出し、より良く生きる


#013
《更科  有哉 × アシュタンガヨガ正式指導者・JAPAN ASHTANGA YOGA GATHERING主宰》
ヨガでつながる人と自然と伝統


 

 

アシュタンガヨガは、インドの伝統的なヨガの一派で、呼吸と動作を同調させながら一連のポーズを決められた順番に行う動的なヨガです。他のヨガの流派に比べて運動量が多く、独自の胸式呼吸により有酸素運動の要素が強いのも特徴です。

アシュタンガとは、悟りに至る教え「八支則(はっしそく)」のこと。ヨガのポーズ=アーサナの練習だけでなく、この八支則を日常でも鍛錬することで、最終的に至福の状態へと至ることを目指します。

その正式指導者である更科有哉さんは、俳優志望からヨガの道へと転身し、現在はヨガの指導とイベント主宰を通じて、多くの人々にアシュタンガヨガの魅力を伝えています。

自然との調和や自己の潜在能力(=内なる自然)の開花を重視するアシュタンガヨガの哲学は、まさにVivobarefootの「自然とつながる」というブランドメッセージそのものです。

インタビューでは、更科さんが遠くに出かけるときにこそ選んで履くという「プライマスライト III」の魅力や履き始めてからの気づき、ヨガとの親和性などについて伺いました。

INTERVEW

 

ヨガとの出会いは、札幌から遊びに来た友人が ヨガの代表的なシークエンス「太陽礼拝」を教えてくれたことがきっかけです。当時、俳優を目指して上京していた僕は、バーでアルバイトをしていて、昼夜逆転の不健康なライフスタイルを送っていました。それもあって、すぐにヨガの気持ちよさに魅了されていきましたね。

家には屋上もあったので、夜遅くに帰ってきて、その屋上で練習したりして。家の中ではなくて、東京の星空の下でヨガの練習をするのがとても気持ちよかったのを覚えています。

さまざまな流派のヨガを経験した後、僕はアシュタンガヨガを選びました。アシュタンガヨガは、やる人たちの集中度も高くて、動きもダイナミック。汗の量もすごいし、終わった後の爽快感も全然違って、何よりも伝統的なところに惹かれました。「伝統」ってぱっとできあがるものではないし、後世に引き継がれるには理由がある。それを知りたいと思ったんですよね。

 


 

Vivobarefootとの出会いは、サーフィンつながりでした。海で小峯さん(Vivobarefoot JAPANディレクター)に会って、TOE-GA(足指のヨガ)を教えてもらったことがきっかけです。そのとき小峯さんが履いていた靴を試しに履かせてもらって、そこからVivoを履くようになりました。

Vivobarefootを履き始めてから、以前より足の指が開くようになったので、僕が苦手な「ウッティターハスタパーダングシュターサナ」(足の親指を掴んで片足で立つポーズ)でも、より安定感が増したと感じています。足で地面を掴むことが上手くなって、よりチャレンジできるようになりましたね。ヨガとVivoは本当に親和性が高いと感じています。 

 

 

特にプライマスライトは、ヨガマットの上に立つような感覚なんです。スノーボードで、GENTENSTICKの「T.T」っていうフラッグシップモデルがあるんですけど、プライマスライトってまさに「T.T」と同じ感覚。意識的に乗らないと弾かれるし、楽しめないんです。

人間が本来持っているものを、この靴は引き出してくれる。僕もヨガに出会ってなければ足を頭に掛けることもしなかったと思いますが、これは人によっては備わっている能力・柔軟性で僕の場合はヨガが引き出してくれたもの。この潜在能力のことを自然と呼ぶのかもしれません。

 

 

  

ここ4年は、毎年アシュタンガヨガの実践者たちが一同に集まる『JAPAN ASHTANGA YOGA GATHERING(以下JAYG)』というイベントを主宰しています。パンデミックで、毎年通っていたインドに行けなくなったことをきっかけに始めたイベントです。「行けないなら、日本にインドを作っちゃえばいいんじゃないか?」っていう発想から。

実際、動き出したらみんな面白がってくれて、こうしてVivoも来てくれるようになったり、ここで出会った男女が結ばれて、今年はお腹の中に赤ちゃんがいたり。すでに自分の影響を越えていろいろなことが起こっています。JAYGを始めて、貢献することの幸せ度の高さに気づくことができました。

  

 

忙しい日々の中でもヨガを習慣化させたいなら、「何のためにヨガをやっているのか?」という目的をはっきりさせるのが大事ですね。そうするとモチベーションが波立たず一定になる。

僕はシンプルに「より良く生きる」ためにヨガの練習をします。もちろんヨガの次のレベル、高難度の4thシリーズに挑戦するという目標もあるけれど、そういう挑戦をしつつも、とにかくいい人間になりたいですね。自分がいい人間でなければ、いい仲間も集まらない。

より良くなろう、より幸せになろうと思うからこそ、シューズはVivobarefootを選びます。結局は「自分を大切にしたい」と思えるかどうか。そうでなければ、デザインを優先して尖った靴とかが格好いいと思う価値基準になると思うんですよね。

 

 

FEATURED PRODUCT

 

PRIMUS LITE III

 

PROFILE

 

更科 有哉 Yuya Sarashina

@yuya67

1977年生まれ、北海道札幌市育ち。

インド・マイソールにあるアシュタンガヨガの総本部、K. Pattabhi Jois Ashtanga Yoga Institute (KPJAYI) にてSharath Joisに師事。2010年 Sharath 氏より正式指導者資格(Authorization)を与えられ、2011年 Authorization Level 2を与えられる。

故郷 札幌や宮崎県にてヨガプログラムを主宰。写真や映像といったアートや表現活動にも注力している。

 

writer:Yuka Y



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