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#014

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きっかけを与えて引き出す


014
《元明 健二 × LIMENAS COFFEE店主》
可能性を提示する香りの魔術師


 

 

 

コーヒー業界では「香りの魔術師」として広く知られている元明さん。以前は大手乳業会社の研究所で商品開発を行っており、フレーバーリスト(調香師)として活躍されていました。その当時にコーヒーを担当して焙煎の面白さを知ったことでコーヒーへの関心が高まり、香り豊かなコーヒーを届けたいと「LIMENAS COFFEE リメナスコーヒー」を開業されました。

店名のLIMENAS(リメナス)とは、英語のLIMEN(ライメン) とNASAL(ネーザル)を組み合わせた造語だそうです。LIMENは訳すと閾値(いきち)=何らかの因子が生体の反応を引き起こすのに必要な値のことをいいます。そしてNASALは感覚器官の鼻から得る感覚を指すとのこと。香りやコーヒーの可能性を追求している元明さんの思いが表れています。

訪れる人との会話の中でその人の大切にすることや好みを分析して「ちょっとしたきっかけをあげたい、そこから何かを広げてもらえたら」と元明さんは言います。独自の発想とフレーバーリストならではの感性でローストされたコーヒー豆は豊かな芳香をもち、好みの味わい、フレーバー20種類ほどから選べます。店内には、元明さんが香りからのインスピレーションで作られたコンフィチュールなども並びます。

常に可能性や面白さを探求している彼が愛用する”PRIMUS LITE"についてインタビューしました。

 



INTERVIEW

 

僕はコーヒーの可能性を常に探しています。カップの飲み口の大きさでも味が変わるというような、普段意識していないことからきっかけを知って意識を向けるとまたコーヒーの面白さが増していきます。

同じように靴も、足が汚れないため、ファッションのため、歩く道具だと考えられて、その重要性を意識されていないと思います。VIVOは意識を向けるきっかけになると思います。 




 自分の人生一回だから、なんでもトライしてみます。未知の世界に足を踏み入れるか、踏み入れないのか。人生はそういうところから変わってくるんだと思っています。お金はあの世には持っていけないから。

新しいことってそれを知る機会を得るためのきっかけが必要で、きっかけがあれば色々と広がっていくもの。

可能性を知って自分で広げてもらうことをお店のお客さんと楽しんでいます。

 

 

コーヒーには浅煎りから深煎り、産地や精製方法までさまざまな楽しみ方がありますが、多くの人が自分の好みに偏りがちに見えます。
でも、それだけではもったいない。新しい発見を通して好みの幅が広がったり、今まで栽培できないと思われていた地域のコーヒーに触れたりすることで、新しい魅力を感じることができます。

こうした楽しみ方の広がりが、コーヒーの世界をさらに豊かにしていくと思っています。

また、この場所はコーヒーの価値を色々提案する空間としていて、抽出や焙煎教室も行っています。
自分で普段楽しめるかがすごく大切だと思います。家でも、山でも、コーヒーの入れ方は手が覚えるので、一度身につけてしまえばどのシーンでも楽しめます。

コーヒーの抽出は土台が安定すると美味しく入れられます。軸がブレないのが大切で、動かす関節は少なく体全体で淹れます。 VIVOも一役買っているかな。

 

 

味覚と嗅覚は記憶と結びついているから、記憶で美味しいと感じたりします。
また、味の想像って経験値。経験や記憶が想像を広げていきます。何かを創り出すには想像が必要とされます。

だから、味を感じるということ、香りを感じるということ、地面を感じるということ、五感の刺激はすごく大切だと思います。

これからも自分も含めて可能性の提示をしていきたいと思っています。

  

 

 

 

FEATURED PRODUCT

 

PRIMUS LITE III

 

PROFILE

 

元明 健二 Kenji Ganmyou

@limenascoffee

素晴らしい風味の自家焙煎スペシャルティコーヒーを提供するLIMENAS COFFEE

コーヒーの木の栽培からカップに注がれる瞬間まで品質が徹底管理され、レストランやカフェへの卸も行っています。
訪れるたびに新たな発見が楽しめるコンフィチュールや焼き菓子も魅力です。

エチオピアやパナマのゲイシャをはじめ、El ParaisoやZARZA農園の希少種など、浅煎りから深煎りまで幅広いラインナップが揃い、初心者から愛好家まで楽しめます。

元明さんの知識と感性が、お客様一人ひとりの好みに応じた特別な体験を提供してくれる場所です。

 

LIMENAS COFFEE

埼玉県所沢市日吉町6-7
営業時間 13:00-19:00
不定休


 

writer:Junko Hirai




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「カフェのバイトで毎日黒板を描いていたら、どんどん楽しくなってきて気がついたら仕事になっていた」というチョークボーイさん。
彼が描く文字や絵は黒板を飛び出して、雑貨のデザインや店舗の装飾、ブランドロゴなど多岐にわたっています。

現在は「WHW!」(What a Hand-Written World! ーすばらしき手描きの世界!)という手描き結社を仲間と組んで活動し、神奈川県鎌倉市では「EENY BREAKFAST & SHOP」という朝食屋さんも営んでいます。

そして、グラフィックやアート、飲食店経営だけでなく、音楽活動も行う彼(音楽家としての名前は”ヘンリーワーク”)は時にドラマー、時に独創的な音楽家としての一面も。
+VIVO Episode 16でご紹介した料理開拓人の堀田 裕介さんとは、「EATBEAT!」という屋号で料理と音楽の融合を味わえるパフォーマンスもされています。

そんなチョークボーイさんがボロボロになるまで履き込んだプライマスライトⅢについて、話を伺いました。

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