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足を解放して自然な動作を取り戻そう

足を解放して自然な動作を取り戻そう

2020年4月06日

REJECT THE STATUS QUO, FREE YOUR FEET & REGAIN YOUR NATURAL MOVEMENT
足を解放して自然な動作を取り戻そう

実は足の下にある問題が潜んでいるなんて、考えてもみなかったかもしれません。 ― その問題は、私たちの身体が備える潜在能力に足の下から影響を与えています。これからも健康でいるためには、運動不足や加工食品、砂糖の取り過ぎなどの問題と同様に、この問題についても何か改善しなければなりません。では問いかけます。スニーカーは身体に悪いのでしょうか?

健康な足は、健康的で「巧みな」身体の動きの土台です。間違った身体の動きは、けがの原因になり、けがを負うと身体を動かさなくなります。そして身体を動かさないことこそが、最大の死因のひとつになっているのです…さらに大きな問いかけです;あなたの靴は足だけでなく、健康まで害しているのでしょうか?

ひとつずつ見ていきましょう:

この問題の根本:およそ95%の人は健康な足を持って生まれます[i]。しかし、その健康な足もいわゆる普通の靴に一生涯詰め込まれることで、靴の形をした弱い足になってしまいます。アメリカでは実に77%もの成人が弱体化した足のせいで、痛みを抱えた経験があります[ii]


多少の足の痛みはビジネスチャンスにもなります:特注インソール世界市場は、今年だけでも350億ドル(約3兆7700億円)も創出する規模であることを知っていますか[iii]?インソールなどの矯正具は、一時的に痛みを和らげる効果はあるかもしれません。しかし長期的には、変形した足やインソールで補助された足は、本来の足の自然な動きができません。つまり、そんな足につながっている身体も本来の動きができないということになります。身体も足に合わせて変形してしまうからです。

79%ものランニング愛好家たちが、下肢の痛みを経験したことがあるというデータもあります[i]。― より良く、より長く走れるように、あらゆる先端技術を詰め込んだ靴で足を包んでいることを考慮すると、この数字は矛盾しているようにみえます。さらに、靴底のクッション性が増すほど、身体の故障を避けるために[vii][viii][ix]、ランニングフォームを変えるランナーの割合も比例して増加するという事例も次々に報告されています[v][vi]

世界最大のある靴会社は、効率をあげた新作のスニーカーを発表しました。ある人にとっては、さらにスピードアップでき、また別の人にとっては、けがをしにくいスニーカーです。ここには、私たちの足はこれらの目的を果たせないという前提がありますより早く走るために、けがを予防するために、果たして靴が必要なのでしょうか?この50年間のおしゃれなスニーカー革命自体、そもそもスニーカーが最初に引き起こした問題を解決するために費やされたと言えるかもしれません…(そろそろピンとくるころですよ!)。何百万年もの天然の研究開発(=進化)は、すべての必要な技術を搭載し、自然な動きを可能にし、けがもしないという完璧なキットをすでに作り上げています ― つまりそれは、あなたの足です。[vii][viii][ix]

大半の人は都心部に暮らし、不自然でクッション性のある靴によって、足が変形しその構造が崩れてしまっています。― では、座ってばかりのライフスタイルは、そのような靴と同じような影響を身体に与えているのでしょうか?

動いていなければ、失っているものがある:身体的にアクティブでないこと;いわゆる座ってばかりのライフスタイル ― は私たちの健康に壊滅的な影響を与えます。年間およそ2百万人もの若年死亡の原因は、運動不足なのです[x]。WHO(世界保健機関)は、世界でおよそ60−80%もの人々の生活が座りすぎで、これが先進国の死因トップ10の引き金になっていると警鐘を鳴らしています。

座ってばかりいると、肥満、循環器疾患、高血圧、脳卒中、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、大腸がん、乳がん、そしてうつ病などを引き起こします。さらには、およそ80%もの思春期の男女も運動不足と言われています[xi]

楽な暮らし: 都会に暮らす健常者にとって、現代の暮らしはあまりにも便利です。スマートフォンや腕時計、座って移動できる交通網、ボタンを押せばニーズが満たされる日々。身体を動かし健康を維持するには、これまでより努力が必要です。

さて、今これを読んでいるあなたが、まだソファから立ち上がっていないか、靴を脱いでいないか、またはパン切り包丁で靴底を切り落としていないのであれば、最後にまとめます:まず足元から!本来の身体の動きを取り戻すために、今こそ足を優先して考えるべきです。

靴について考えることから始めましょう:「理想的な靴って?」

 幅広の(細くない)つま先:足は足の形をしているときが、一番うまく機能するはずです ― 靴の形のときではありません。足の親指のスペースがちゃんとあって (もちろん他の指も)、指が広がったり掴んだりできる幅広の靴なら、足は身体をしっかり支える土台になってくれます。

薄い(厚くない)クッションソール:クッション性のある靴底は気持ちいいかもしれません ― でも地面を感じた方がよりうまく身体を動かせます。究極には、それができれば気持ちいいものです。足には手と同じ数だけの神経終末があることを知っていますか?まさに手のように ― 足は感じるように作られています。この究極の動作センサーは、足元で何が起きているのか脳に情報を送っています。もしこの大事な感覚循環をクッションソールが干渉してしまうと、大事な情報がくぐもって、見失われてしまいます。パッドやクッションがあると、かかとやすね、ひざ、腰、背中、背骨、そして首まで一連の部位にもっと負荷をかけても良いという指令が脳から発せられます(そう、つまりほとんど全身に対して、です)。そうして、身体を動かすたびに、けがや故障の可能性を高めてしまうのです。

柔らかい、固くない、サポートなし:

柔らかく曲がる靴なら、足に備わった26個の骨と何百もある筋肉や腱、靭帯も同様に曲げることができます。動いたり、衝撃を吸収したり、動力を調整したりする複雑なシステムをうまく稼働させ、生来のバネを効かせて一歩を踏み出せます。主に裸足で育った人々は、より強く健康的な足をしており、扁平足の症例も少ないのです。靴をほとんど履かずに育った子どもたちも、そうでない子どもたちと比較すると、より高いバランス感覚と運動技能を示しています[xii]

 歩くにしろ走るにしろ、子どもでも大人でも:私たちは靴の形問題の上に立っています:そして誰もそれを話題にしていません。分厚いクッションソールでは足裏で地面を感じることはできず、本来足が持つ機能を発揮できません。それは足そのもの、足の動き、そして身体まで台無しにしてしまっているのかもしれません…

あなた自身の足と再びつながり、ベアフットで暮らすときが、いま来ています。

元の記事:

https://www.vivobarefoot.com/rw/blog/march-2020/shoes-are-wrecking-your-feet

 

[i] Gore A, Spencer J. The Newborn Foot. American Family Physician. February, 2004. https://www.aafp.org/afp/2004/0215/p865.html

[ii] New survey reveals majority of Americans suffer from foot pain. https://www.prnewswire.com/news-releases/new-survey-reveals-majority-of-americans-suffer-from-foot-pain-259775741.html

[iii] Foot orthotic insoles market to reach 3.5 USD billion by 2020. https://www.prnewswire.com/news-releases/foot-orthotic-insoles-market-to-reach-35-usd-billion-by-2020-570502031.html

[iv] Lun V, Meeuwisse W, Stergiou P, Stefanyshyn D. Relation between running injury and static lower limb alignment in recreational runners. Br J Sports Med. October 2004. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1724945/

[v] Hollander K, Argubi-Wollesen A, Reer R, Zech A. Comparison of minimalist footwear strategies for simulating barefoot running: a randomized crossover study. PLoS One. 2015;10(5):e0125880. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26011042

[vi] Hollander K, Riebe D, Campe S, Braumann KM, Zech A. Effects of footwear on treadmill running biomechanics in preadolescent children. Gait Posture. 2014;40(3):381-385. https://europepmc.org/article/med/24890307

[vii] Daoud AI, Geissler GJ, Wang F, Saretsky J, Daoud YA, Lieberman DE. Foot strike and injury rates in endurance runners: a retrospective study. Med Sci Sports Exerc. 2012;44(7):1325-1334.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22217561 

[viii] Pohl MB, Hamill J, Davis IS. Biomechanical and anatomic factors associated with a history of plantar fasciitis in female runners. Clin J Sport Med. 2009;19(5):372-376.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19741308 

[ix] Ruder M, Jamison ST, Tenforde A, Mulloy F, Davis IS. Relationship of Foot Strike Pattern and Landing Impacts during a Marathon. Med Sci Sports Exerc. 2019;51(10):2073-2079.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31525171 

[x] Physical inactivity a leading cause of disease and disability. World Health Organization. April 2002. https://www.who.int/mediacentre/news/releases/release23/en/

[xi] Physical activity. World Health Organization. February, 2018. https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/physical-activity

xii Hollander K, van der Zwaard B, de Villiers JE, et al. The effects of growing up habitually barefoot on foot mechanics and motor performance in children and adolescents. Journal of Foot and Ankle Research. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5010736/

 




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