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ぼやけていた「100マイル」への解像度

上田: 振り返ってみると、目標がちゃんと定まっていなかったなと思う。
「100マイルに挑戦したい」「来年はウェスタンステイツに出たい」と口では言いつつも、じゃあそこで優勝したいのか、トップ10に入りたいのか。自分の中に明確な情熱やイメージが伴っていなかった。
目先のことばかり考えて、先を見据えた準備ができていなかった。それが今回の結果に繋がったのかなと。

改めて自分に問い直したときに、やっぱり「もう一回、世界一になりたい」という想いが一番強くあった。
それなら、一番わかりやすい世界選手権で頂点を狙うべきじゃないかって。

渡邊:次の世界選手権は南アフリカだね。

上田:はい。1年後の南アフリカの世界選手権に向けて、再スタートを切ろうと。まだショートトレイルか、ロングトレイルか、カテゴリーは決め切れていないですけど、ロングでも距離は80km。
そう考えたとき、「果たして今の自分に100マイルをやる必要はあるのかな?」と。まずは今の自分に適した距離で、世界一という目標をしっかり見据えて積み上げていきたい。

「勝つこと」と「山を愛すること」の境界線

渡邊:2025年は7月の富士登山競走での優勝、10月のスカイランニング日本選手権制覇。国内では圧倒的な結果を出していたけれど、世界での挑戦を通じてまた見えてきたものがあった?

上田:アスリートである以上、勝つこと以外は負けだと思っているし、そこに向けて努力して結果を出すことが、応援してくれる皆さんへの還元や自分の説得力になる。そこはプロとして絶対に追い求めていきたい。

一方で、僕は長野県出身で山が純粋に好きだから、この競技にハマっている。
トレイルランニングはただ速く走るだけじゃなくて、技術や自分を深く知ることが求められるスポーツ。その楽しさも大事にしたい。
アスリートとしての自分と、山を愛する一人の人間としての自分。その「バランス」が必要なんです。

2年後を見据える「勇気」

上田: この2、3年は、目標に届かないギャップにストレスを感じることもありました。だからこれからは慌てず、しっかり2年後に目標を置いて積み上げたい。
勝てなかったことに執着するんじゃなく、現実を見て一歩ずつステップアップしていこうと思っています。

渡邊:成果が出るまでには時間がかかるかもしれないけれど、僕らも「ただ結果を出すだけ」のサポートをしたいわけじゃない。
人としても良い関係性で、時間をかけて一緒に歩んでいける、そんな存在でもあれたらいいなと思っています。

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