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episode 17

episode 17

「編む行為は私にとってお祈りです」

ー中村 未来子さん/草を編む人ー

 

 

もこもこ。ふさふさ。まるで小動物のような塊。よく見るとお馴染みのエノコログサ(猫じゃらし)やコバンソウの草が編まれています。作り手は、身近にある草を摘み、草編みと称して編む作家の中村未来子さんです。
未来子さんは元々、ミサンガや編み紐を編んでいました。旅に出たラトビアで、夏至祭で女性がかぶる花冠の編み方を教わました。帰国後に身近にある草で草冠を編んでみようと、家で育てていたハーブで編んだことが草編みの作品作りの始まりでした。

 

 

主に使うことが多い植物はエノコログサやリュウノヒゲ、スギの葉や花、カヤツリグサなど。レモングラスやよもぎの花を使うこともあります。はじめは月日が経つと散ってしまうものがあったり、どの草が編むのに適しているか実験の日々でした。草編みを始めて6年が経ち、適している植物や採集時期を体得してきましたが、やってみないとわからない植物もまだまだあるそうです。

 

 

エノコログサの摘み時期を「青年の"青年"のころ!」と、草に対する表現がとてもかわいい未来子さん。そんなエノコログサの作品を一つ作るのに200本は必要なのだそう!草の採集も一苦労…
そんな草摘みにもVIVOは靴の中で足にゆとりがあるのにゴソゴソせず、斜面の草を摘むのにも安心感があると心強いそう👣 シンプルなジオチェルシーは未来子さんの普段着スタイルにもとてもお似合いです!

 

 

草を摘み、持ち帰るとすぐに埃や虫を取り除くとともに、清める気持ちで水洗いします。その後少し干してからまだ瑞々しい草をよく観察し、自分の心と手が動くのを待ってから編みはじめます。

『 編む行為は私にとってお祈りです 』

一度採集すると数日編み続けることが多い草編み。根気のいる作業ですが、編む行為は家族や友人など大切な人を想うお祈りだったり、瞑想のような具体的ではないお祈りのようなものだと未来子さんは語ります。草と対話をしながら、祈りを込めて編まれる草編みたちは、それぞれの場所で大切なものを守ってくれています。

 

 

 

Profile

中村未来子 : @miku5

いつからか家族や友だちの大事を願うミサンガを編みはじめる。
2006年に初めての編み紐の個展。
2016年にラトビアの旅をきっかけに身近な草を編み始める。
草を探し、摘み、洗い、整え、静かによく見て、編む。
お守りとしての編み紐と草編み。

--展示会情報--
▶️11月11日-22日
二人展「編む 6」 小さい部屋(京都) @chiisaiheya
▶️12月8日-14日
三人展「空想遊牧民の冬支度」 tisane infusion(名古屋) @tisane_infusion

 

 

  

Shoes type 

ジオチェルシー

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Making Photos

未来子さんの草編みは壁掛けとして飾られていたり、車にお守りのように下げられていたり。
撮影場所に遊びに来たmoonlightgear大阪 @moonlightgear_osaka のスタッフ達。大阪店にも撮影時に編まれた物が飾られているとか?!

  

writer:Mariko Hosoi
photographer:Haruo Kotera(@haruo.860

 

 

 



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